わざわざ行ったのに見られなかった絵2012年05月20日 22時35分54秒

5月20日『わざわざ行ったのに見られなかった絵』

空き時間に何をする?
仕事で大阪に来ています。去年「阪急電車」という映画を見たので、時間があったらその阪急電車に乗ってみたいな、または「プリンセス・トヨトミ」という小説を読んだので、大阪城に行ってみたいななど事前にいろいろと考えていたのですが、仕事の空き時間に行くにはどちらもちょっと時間が足りなそうです。

バラ園へ
そこでいろいろと調べてみると、今の時期はバラがきれいで大阪市内にはバラ園が5ヶ所あるということがわかりました。鶴見緑地、中之島公園、靭公園、天王寺公園、長居植物園です。その中で一番近そうな靭公園に行くことにしました。ホテルで早朝一番に食事を済ませ、そのまま地下鉄で公園に向かいました。到着すると本当に今が満開できれいでした。公園についてからその靭を「うつぼ」と読むことをはじめて知りました。今日と明日がパラ祭とのことで園内にはカメラを手に大勢の人が訪れていましたよ。
0520バラ公園

大阪歴史博物館
さて、仕事の後でまた少しだけ空き時間ができました。それならと、NHK大阪放送局の隣にある歴史博物館に寄ってみました。実は私がこの博物館を訪れるのには理由があります。以前小澤華獄の「喋々踊り図屏風」という絵を見たことがあります。これは江戸時代に男も女も野菜や動物の着ぐるみを身につけて踊った様子を躍動的に描いた屏風絵です。私が見たのは京都の美術館が所有しているものだったのですが、実は蝶々踊りを描いた華獄の絵がもう一枚あり、それはこの大阪歴史博物館にあるとのことでした。
それはとっても素晴らしい絵なので、もう一枚の方もぜひ見たいと思っていました。ところが1階の受付で尋ねると、「これから始まる特別展準備のために現在その絵は公開していません」と言われてしまいました。もちろん美術館・博物館というところは所有しているものを常に展示しているわけではありません。それはわかっているものの、わざわざその絵を見るために歴史博物館に足を運んだ私としてはとっても残念です。
受付のスタッフが「もしかしたらその絵はもうすぐ始まる特別展の入り口のシャッターに描がかれている絵かもしれません」と言うので、誰も人のいない6階へ上がってみました。
確かにこの絵に間違いないですね。せめてものなぐさめに1枚写真を撮ってきました。それでも博物館そのものはとても素晴らしかったので、そのことは後日このブログでも紹介したいと思っています。
仕事の合間にちゃっかりミニ大阪観光も楽しんできた私でした。
0520蝶々踊り図