15分間の奇跡!2012年05月21日 18時41分36秒

0521雲の切れ間の金環日食
5月21日『15分間の奇跡!』

今日は金環日食。皆さん見ることができましたか?

<早朝に出発>
私は今日相模原の大学で講義でした。7時半に日食を見てから家を出たのでは9時の始業時間に当然間に合いません。かと言って新宿辺りで空を見るといっても周りは高いビルだらけです。それならと、4時半に起き、5時に家を出て、7時に相模原に着きました。さてどの辺りから見ようかと空を見上げたのですが、上空は厚い雲に覆われています。どこに太陽が隠れているのかもわかりません。やっぱり今日は無理なのかな?

<肌寒く、雨も降ってきました>
しばらく辺りをうろうろして駅の北側にある公園に行ってみました。するとそこには大勢の人が集まり空を見上げています。ああ、仲間がいる!ここなら太陽が見られそうです。しかし、7時の時点で気温は17度と肌寒いばかりか、雨がパラパラと降ってきました。状況はますます悪くなってきます。周りの人たちもケータイをいじったり、友だちとおしゃべりをしたりして、誰ひとり空を見上げる人はいなくなりました。

<そらに浮かんだ三日月?>
ところがその時です。ひとりの男の子が「あっ、見えた!」と叫びます。えっ?どこどこ?直接太陽を見るのは危険なので皆、日食グラスを目に当て空を見上げます。しかし、全く太陽は見えません。そこでグラスなしで見てみると、空には白い三日月が浮かび、その周りだけ少し雲が切れています!それはもちろん三日月ではなく、食が始まった太陽でした。その後も雲に隠れたり姿を現したりという状態が続き食が進行していきます。(相模原上空は厚い雲に覆われていたので太陽の光が弱まり短時間ならグラスなしでも見ることができたようです。)

<奇跡の15分間>
そしていよいよ金環日食が!月がちょうど太陽の真ん中に重なったのは7時35分ごろでした。私が想像した以上にきれいに見え、やや雲が多いものの普通のデジタルカメラでもきれいにその姿を捕らえることができました。ところが月が太陽の外に少しずつ出始める頃からまた雲が出てきてそのうちに再び太陽が見えなくなってしまいました。
つまり食の最大をはさんで15分間ぐらいだけ、雲がところどころ切れてくれたのでした。少し雨も降っていたのですよ。これって奇跡ですよね。

<次回はいつ?>
さて次回の金環日食は北海道では2030年6月1日、私は70才ですから何とか間に合いそうですが、東京では2312年4月8日、私は352才なのでちょっと厳しそうです。そういう意味で今日は生涯で唯一金環日食を見た記念すべき日(←オーバーな!)だったのでしょうね。