気を付けよう! ― 2018年02月19日 20時16分08秒
皆さんは「原野商法」ということばをご存じでしょうか?1960年から80年頃に多くあった詐欺です。実際には家など建てられないような山の奥の価値のない土地を、リゾート開発の予定地だとか別荘地にと言い高く売り付けるものです。
残念ながら母も父からの相続でそのような土地を数ヶ所所有しています。当時は自宅の他に土地を持つことはステータスでしたし、バブルの時代ですから投機的な目的もあったことでしょう。そういう意味では父には感謝しているものの、土地は売れず、かといって固定資産税や管理費などはずっと払い続けなくてはならない負の遺産になってしまっています。

先日、Aという会社から電話がありました。「ご所有の土地をぜひ購入したいのですが」という内容でした。とりあえず話だけでも聞いてみようと思い、今日会ってきました。
「お客様に現地に行っていただく必要はありません❗」
「測量も伐根も全て当社が行わせていただきます❗」
「費用は18万円かかります。しかし土地代は買い手を探してから仕払うのではなく、当社が買い取らせていただきますので、売れなかったということはありません。その際に諸費用18万円を上乗せしてお支払いします❗」
耳障りの良すぎることばが続きます。
「こういうことはタイミングです。できれば2月中、遅くても3月中に契約しましょう❗」
そしてA社の担当者が提示した見積書には500万円と買い取り金額が記されていました。
その金額を見た瞬間に、この話は信じられないなと確信しました。うちから500万円で買うということは、この土地を他の人がそれ以上の金額で書い取る見通しがなければメリットはありませんが、そういう人が現れる可能性はありません。
原野商法で騙された人は高齢化しており、そこに目を付けた二次被害も増えていると聞きます。改めて気を付けなくてはと思いました。
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