ゆれ動く気持ち(3日目)2011年02月16日 14時10分21秒

昨日は、傍聴した裁判が肉体的にも精神的にもハードで、昼食も夕食もとらず、着替えもしないまま帰宅後すぐに寝てしまいました。初日に「がっかり7割、ホッとした3割」と書きましたが、今日になると「がっかり3割、ホッとした7割」と気持ちが変化してきました。(天神さまは、そんな私の本音を理解していて、そうしてくれたのかもしれませんね!)

さて、迷ったのですが、今朝は何とか起きられたので、午前中だけ東京地裁に行ってきました。今日は昨日の反省もあり少し早めに家を出ました。たまたま今日は労働関係の大きな裁判があるようで、裁判所の入り口はボディチェックを待つ人たちの長蛇の列でした。早く出てきてよかった!

傍聴も2日目ということで、昨日よりは少し余裕を持って周りを見ることができました。昨日も疑問に思ったのですが、検察官側の席だけが傍聴席側から見られないように背の高いついたてで覆われているのはどうしてでしょうか?普段はそういうことはないと思うのですが。
検察官は若い女性で、「どうしてそう思ったのかな?」とか「そこが私にはよくわからないのだけど」というような口調で被告に質問するには少し驚きました。
また、昨日の審理の中で私が理解できなかった被告の行動について、検察から質問があったり、また、説明の順番がちょっと前後したところで、裁判長から順番を確認する話があったりして、ひとつひとつ疑問が解決していきました。

ところで私は、検察の話を聞くと、被告が身勝手で残忍な人に思え、弁護士の話を聞くと気が弱く追い込まれた人のように思えてしまいます。びっくりするぐらい人の意見に自分の気持ちが左右されることに気がつきました。恐らく、最後に検事の話を聞けば有罪、最後に弁護士の話を聞けば無罪と私は判断してしまうかもしれません。自分とはそんなに芯のない揺らぎのある人間なのかと少し自信をなくしてしまいました。

それでも裁判を傍聴するということは、ある意味大変人生の勉強になると感じました。

写真はとなりの日比谷公園の梅林です。全体的にはまだまだですが、ところどころ紅梅が花を咲かせていました。


0216日比谷公園の紅梅