逆転の発想2017年01月19日 22時10分46秒

先日、映画「365日のシンプルライフ」を観ました。これはフィンランドの青年が失恋をきっかけにネット通販で物を買い漁った経験から、物とは?幸せとは?と考え始めます。そしてある実験を始めます。
・家にある物を全てレンタル倉庫に預ける
・一日ひとつだけ取り出す
・1年間続ける
・1年間物を買わない
そんな実験生活を監督&脚本&主役の男性が送り同時に撮影していきます。日本ではよく断捨離と言って不要な物を捨てるという考えがありますが、こちらはまず全てを放棄するところから始めるという逆のアプローチ方法が面白いですね。

さてその初日、皆さんだったら何を持ってきますか?私はトイレットペーパーだと思っていたのですが、彼が持ってきたものはコートでした。素っ裸だと外に出られないし、夜も寒くて眠れませんからね。数日後には仕事へ行きますが、シャツやズボンははいていても、パンツや靴下はまだありません(笑)。

0119何もはいていない

さて、発想はとても面白いのですが、ストーリーそのものはどちらかというと平凡な感じでした。
ただ、フィンランド人の生活を垣間見るという点では面白い場面がたくさんありました。
例えば、フィンランドのアイスホッケーチームが世界一になった日のこと。人々は広場に出てお祭り騒ぎです。フィンランド人は老若男女、何よりもアイスホッケーが好きですね。強豪カナダやアメリカ、スウェーデンに勝って世界一になるなんてすごいことです。その日は朝まで大騒ぎだったことでしょう!

0119世界一

後半のシーンでは道路上に一台の車が走ってきますが、その車のヘッドライトが片方点灯していません。ストーリーとは全く関係ないのですが、日本ではすぐに警察官に停められてしまうことでしょう。おおらかな国ということを感じさせますね。

それから彼に新しい女友だちができたのですが、別の友だちの引っ越し祝いパーティに彼女を連れていくか迷うシーンは面白かったです。普通に連れていけば良いのにとも思いますが、彼の中には「皆に紹介した時点で、この人は僕の彼女だと内外に示すことになる」「そして相手にも、あなたは自分の彼女だと思わせてしまうことになる」と尻込みをするのです。(女性には共感を得られないかもしれませんが)、男としてはまだ結婚すると決まった訳でもない相手に、外堀を埋められたくない、もう少し自由でいたいという気持ちなのだろうと妙に理解できました。

映画が公開されるとフィンランドでは多くの若者が影響され同様の実験をするようになり、社会現象になったとのこと。
皆さんも物とは?幸せとは?この映画で自分のライフスタイルを見つめ直してはいかがでしょうか?
「365日のシンプルライフ」 フィンランド 2014年日本公開

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