近郊の鷺、遠樹の烏2015年12月04日 22時04分55秒

昼休みに秋葉原へ。何だか温かいジャンクフード(チキンなど)が食べたいなぁと思いニューデイズに入りました。でもどこにも見つからなくてキョロキョロしていたらお店の人に「何かお探しですか?」と訊かれました。私が「温かい食べ物はありますか?」というと「スミマセン、当店にはございません。が、そこのラジオ会館の1階にはサンクスさんがあります」と教えてくれました。お店に来た客に他のコンビニを教えるとは・・・良い人ですねぇ!思わすニューデイズでたくさん買い物をしました。浮世の義理っていうやつですな(笑)。

1204香盤ワンコイン

ワンコイン寄席
可女次さんの「ケータイが鳴ると寝ている人の迷惑になるので必ずお切りください」「無断撮影した人には反省文を原稿用紙3枚書いていただきます」には大爆笑!
肥がめ」昔々亭桃之助
序二段でもなく、二枚目でもなく、二つ目さんです。昔々亭の読み方はずっと「むかしむかし亭」だと思い込んでいました。正しくは「せきせき亭」なんですか。知りませんでした。そう言われてみれば「昔年の・・・」と言いますものね!5円なら手をパッと開くが50銭の場合は手をグニャっと開くというくだりが最高でした。
「鼓ヶ滝」三笑亭可女次
20分という時間で鼓ヶ滝をやるだけでも大変なのに、よくあれだけいろいろ混ぜられますよね。すごいと思いました。しかも散りばめられたネタはどストライクの昭和ネタ。客層に合わせているのでしょうが、若い人が聴いても理解しにくいでしょうね。
それから下の句の直しは「沢辺」を「川辺」というバージョンも聴いたことがあります。
「一目上がり」柳亭小痴楽
今日は3人とも面白かったですが、たぶん一番笑いを取っていたでしょう。テンポの良い「一目上がり」でした。「厚く切ってある寄席の常連みたいなヨウカンは良くないなぁ。まるで腕を組んで笑わせてみろというような態度。ところが薄く切ってある初めて寄席に来た人みたいなヨウカンは謙虚で良いですな」というネタには思わず吹いてしまいました。

噺の中に「近郊の鷺は見難く遠樹の烏は見易し」ということばが出てきます。「近い所で良い行いをしても誰にも気づかれないが、遠い所でしても悪い行いはすぐにわかってしまうので気を付けなさい」という意味だそうです。ただ、このことばこの噺でしか聴いたことがないような気がします。とても良いことばだと思うのですが。

桃之助さん、可女次さん、小痴楽さん、今日は楽しいお話しをありがとうございました。