私はナポレオンです2016年01月23日 21時59分07秒

今年読んだ本の4冊目はフレドリック・ブラウンの「さぁ狂人になりなさい」です。
やぁ、面白かった~!

手品のタネを知りたいと思っているハービー坊や。ショーの舞台に立つことに成功したのですが、その時に、チベットでは川の上にあるひとつの祈り車が急流に巻き込まれて川底に沈んでしまいました。その結果封じ込められていた悪魔が目覚めてしまったという「おそるべき坊や

ある駅の待合室にいるふたりの男。ベルはジョーンズのことを刑務所から脱走した殺人犯、そしてジョーンズはベルのことを殺人犯だと誤解します。すると、なんとその待合室に本当の殺人犯が入ってきたという「ぶっそうなやつら

0123さぁ狂人になりなさい

ちょっとしたトランプ手品のことで言い争いをしたふたりの青年。バカにされたボブに対して[帽子の中から希望のものは何でも出す」と言ってしまったウォルター。「ならばネズミを」と言われて、彼が帽子の中から取りだしたものは・・・大きな黒ネズミだったという「帽子の手品

患者の振りをして精神病院の内部について調べようとする新聞記者。自分は「ナポレオンだ」と主張して入院することに成功するのですが、実はその彼自身が本当のナポレオンだったという「さぁ、狂人になりなさい

最近、暗くシリアスな本屋映画ばかり見ていたので、ブラウンの奇想天外な世界観にすっかり魅了されてしまいました。皆さまにもお勧めしたい一冊です。

「さぁ、狂人になりなさい」フレドリック・プラウン著 星新一訳 早川書房2000円