髪の乱れは心の乱れ2016年01月13日 18時10分26秒

3日連続の古典芸能ネタでスミマセン!
今日は私が教えている大学に、能楽師の方をお迎えしての公開授業でした。
私は「歌舞伎」や「狂言」には親しみがあるのですが、能はどうも苦手です。今まで何回か見に行ったことはあるのですが、私か行くときにはなぜか「睡眠の神さま」が突如私の前に現れてきてしまい、最後まで見た記憶がありません。
それでもこんな機会は滅多にないと公開講座に参加してきました。

0113能面

さて、これは能面です。写真ではわかりにくいと思いますが、左と真ん中の女性、どちらが若いと思いますか?
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正解は左側です。ではその違いは?何と髪の毛なのだそうです。左の女性に比べて真ん中の女性は髪が少し乱れています。髪の毛の乱れは心の乱れ。心が乱れるというのは恋をしているという意味とのこと。恋をすると「あの人は私のことが好きかしら」「他に好きな人がいるのではないかしら」と心配で心が乱れますね。なので左は10代ぐらいの未婚の少女。真ん中は20代の既婚の女性の面になるとの説明がありました。
では一番右の般若(はんにゃ)は誰でしょうか?私は般若は鬼だから男性だとずっと思っていましたが、実は怒りを爆発させた女性の姿だそうです。古来から女性の心の底には般若の一面が潜んでいる。だから結婚式の時には白い「角隠し」で頭を覆うとのこと。なるほど!男性の皆さん、気を付けてくださいね(笑)!

後半は「羽衣」という曲で、謡いの体験をしました。声を「胸から出す」という独自の発声法を学びました。難しかった~!
他にもいろいろなことを学びました。新鮮な発見がたくさんあり、あっと言う間の90分でした。
武田祥照(たけだよしてる)さん、武田崇史(たけだたかふみ)さん、今日は楽しいお話しと体験講座をありがとうございました!次回はぜひ国立能楽堂の舞台でふたりのお姿を拝見したいと思っています。