お付き合い2016年01月28日 21時49分02秒


0128葬儀

友人のお母さまがお亡くなりになり、お通夜へ行ってきました。
私は全く知らなかったのですが、葬儀は仏式ではなく、神式のものでした。合掌ではなく無音のかしわ手を打つ、玉串を献上する、神主(?)さんに合わせて詞を述べたり、謡ったりすると初めての経験に戸惑いながらも神聖な気持ちで故人を送りました。

ところで葬儀に行くといつも思い出すことがあります。私には叔父がいるのですが、若いときから私にいろいろなことを教えてくださいました。私がある日、友人のお父さまがお亡くなりになったときに、「故人を知っているのならともかく、会ったこともない友人の親であれば葬儀に行かなくても良いのでは?」と話したところ、「千春君、それは違うよ・・・」と言って次のような話しをしてくださいました。

「友人の家族が亡くなったときには必ず葬儀に行く、そして自分の家族が亡くなったときには必ず相手にお知らせする、それが本当のお付き合いというものです。」

「祝儀より不祝儀を大切にしなさい。結婚式は万一行けなかったとしても事前に(または後からでも)お祝いを届けることが出来る。でも葬儀はそういう訳にはいかない。葬儀には何をさし置いても行くように心がけてください」

この叔父の教えは今でも私の心の中心にあります。叔父には大変感謝しています。
お知らせしても相手がいらっしゃるかどうかは相手の判断(気持ち)ですね。また、ときどき家族だけで見送りたいのでと会葬を断られることもあります。時と場合によってはご遠慮する方が良いこともあるでしょう。それでも私は後で「知らなかった、お知らせしてくだされば良かったのに」ということがないようにしたいと思います。これからも叔父の教えを守り、友人、知人とのお付き合いを大切にしていきたいと思っています。