お母さんのカレーねぇ・・・2012年08月29日 17時22分52秒

今日は千葉県市川市の手話の勉強会におじゃましました。今日も暑かったのですが、会場には大勢の皆さんが来てくださいました。中にはわざわざ仕事を休んで(夏休み中だったから?)参加してくださった方や市川以外の市から来てくださった方もいました。

0829千葉県市川市

勉強会終了後、近くのお店で皆さんとランチをしました。今日の講演の中で「オリンピックで柔道の上野順恵選手が、今一番食べたいものは何ですが?と訊かれてお母さんのカレーライスと答えた。やっぱりわれわれ日本人にとってお母さんの作るカレーというのは心のふるさとみたいなものなんでしょうね」という話をしたので、そのことについて感想を聞いてみました。
ところが今日お集まりの方々は比較的ご年配の方が多く(最高齢は90才)、ちょっと私の感覚とはズレがあったようです。

「私たちの頃は戦前だから、お母さんのカレーって覚えていません」
「昔は今のようにルーがなかったから、カレー粉に小麦粉(またはうどん粉)を入れてとろみを付けた黄色いカレーでした。あんまりおいしくはなかったなぁ」
「私のお母さんがカレーを作ってくれた記憶がないですねぇ」
「それに昔は肉がなかった。たまにお父さんがニワトリを潰してその肉を入れました。私は青森育ちですが、白い雪の上に真っ赤な血が広がっているのを覚えています」
「私も東北育ちですが、卵が産めなくなったニワトリは庭で潰して食べました」
「私は東京だけどニワトリは食べましたよ。でも子供は見ちゃダメと言われ潰すところは見たことがありません。でも、毎日私がエサをあげていたのでその肉は食べられませんでした」

・・・とカレーの話から生きたニワトリを潰して食べる話で盛り上がってしまいました(苦笑)。うーん、ちょっと今日の皆さんには「お母さんのカレー=忘れられない味」というのは伝わりにくい話だったのかもしれません。
それでもお子さんたちには作りましたか?と訊いてみると、

「うちの子はニンジンが嫌いなのでり下ろしてカレーに入れました」
「うちの息子もそうだったので、ニンジンはみじん切りにしましたよ」
「あら、みじん切りはダメよ。むしろ大きめに切って柔らかく茹でてからつぶした方が入っていることがわからないわ」
「もし子供たちがお母さんのカレーが大好き、懐かしいと行ってくれたらそれはとってもうれしいわねぇ」

と盛り上がりました。やっぱり、やっぱりお母さんのカレーというのは日本人にとって原点なのでしょうね!
市川市の皆さん、今日は楽しいひとときをありがとうございました!