映画を観終わった後、みんなで話をすることはとっても意味があると感じた2017年03月01日 20時34分55秒

今日は私が教えている専門学校の学生たちと、映画「沈黙」を観賞してきました。

0301映画「沈黙」

映画では江戸時代、ポルトガル人の宣教師たちが大変な思いで日本に布教活動をしたことや、幕府がいかに厳しくそれを阻止しようとしたかが描かれています。

観賞後、近くのお店で映画の感想を一人ずつ発表し、話し合いました。
少し具体的な話も出できますのでこれから映画を観る予定の方とはこちらでお別れしましょう。今日もありがとうございました。
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斬首
「斬首のシーンはリアリティーがない」「いやあれは日本の映画監督と外国の監督の違いではないか?」「あのシーンはギロチンが根底にあるのではないか?」
踏み絵
「どうして踏み絵を拒むのか?」「踏んだとしても心の中にキリストがいればそれでいいのでは?」「でも当時は生きることが大変な時代。疫病や飢饉がある。朝から晩まで重い労働、そして重い年貢を課せられた。信仰を持って死ねば天国へ行ける、それは救いだったのだろう」「心中も、死んで終わりではなく来世で好きな人と結ばれると本当に信じていたらむしろ死ぬことは喜びだったのでは」
十字架
「あれは実際にあったのではなく彼の心の中をシンボリックに表していたのでは?」「いや、妻が守り刀を納める時に変な動きをしていた。夫のことは日本的な情で愛していたが、やはり彼の心の中にはキリストがいたことを妻は感じていたから最後に棺の中に十字架を忍ばせたのだろう」

それ以外にも学生たちのことばにハッとさせられたり、大きくうなずかされました。もし私が一人でこの映画を観ていたら私の理解は本当に薄い表面的なもので終わっていたと思います。

鈴木伸国神父、聖書研究会の皆さん、今日は素敵な時間をありがとうございました。またみんなで映画を観に行きましょう!