手のひらのホタル2015年06月01日 21時54分04秒

友人がホタルを見に行きたいというので、待ち合わせをして椿山荘へ行きました。
ホタル沢には先週よりもはるかに多い数のホタルが乱舞していました。80匹以上はいたと思います。結構近くまで飛んでくる子もいて、何と私の手にも2回ほど止まってくれました。

0531手のひらのホテル

1匹目はフワフワと舞い私の手のひらの上に。でもすぐに飛んでいってしました。
2匹目は、最初は橋の下の方で飛んでいました。それが私たちの足元の方に近づいてきて姿を消します。どこへ行った?と探してみたらなんと友人の足に止まっています。そっと手を花のようにして包みました。本当はここでしっかりとフタをしたらもう少し手の中で観察できたのですが、それはちょっとかわいそうでできませんでした。ホタルの方も一週間の命ですから必死です。結婚も産卵もせずには死ねませんよね。手のひらからヒラリと飛び出すとさらに高く舞い上がっていきました。
それでも小さな光が自分の手の中に2回も飛び込んできたなんて奇跡ですね!私の人生においても忘れられない素晴らしい思い出になりましたよ。

ヘレンド「インドの華」2015年06月02日 07時53分34秒

ヘレンド(ハンガリー)
「インドの華」
柿右衛門の影響が見られるヘレンドの代表作のひとつ。
「インド」とは東洋を指します。
手書きとは思えないほどの精緻なデザインです。

0601ヘレンド「インドの華」

スタバやドトールではこういうカップは出てきませんね~。

ちょっと一休み2015年06月03日 17時06分56秒

トゥーサンの「カメラ」を読みました。

最近はずっと2014年のノーベル文学賞受賞作家モディアノの作品
カトリーヌとパパ
さびしい宝石
パリ環状通り
八月の日曜日
サーカスが通る
を読んでいました。ただ、あまりひとりの作家ばかりに偏るのも良くないと思い、今回は別の作家を選んだというわけです。(まぁ、お寿司を食べている途中のガリみたいなものでしょうか?)
モディアノの作品は、ターナーの絵画のように暗くて思い雰囲気だったのですが、トゥーサンはガラッと変わり、まるでピカソとかダリの絵のような雰囲気。そのギャップに頭が切り替わるまでは戸惑いました。

0526カメラ

この本は実に不思議な本でした。主人公は自動車の教習所に通うものの、なかなか提出書類が揃いません。特に証明写真。それで自分の子ども頃の写真を持って行き、教習所の事務員に「これじゃあダメですよね」などと訊いたりします。さらに10年ぐらい前にも教習所へ通ったことがあるとのこと。その時も最後まで証明写真の準備が出来ませんでした・・・だらしな~い。そんな主人公がいつも眠たそうにしている恋人と、その父親、さらには彼女の息子(彼女には過去に離婚歴がある)が繰り広げる日常を描きます。どうでも良いことを細かく細かく描写していくタッチには、最初は違和感を感じながらも、だんだんそれにはまっていきます。何でもないようなことを細かく見つめ描写するタッチに思わず2回読み直してしまいました(笑)。

ジャン・フィリップ・トゥーサン著 野崎歓訳「カメラ」1992年 集英社

180年の伝統2015年06月04日 20時52分06秒

新宿へ買い物に行ったついでに伊勢丹へ寄りました。
2日前にヘレンドの素敵なカップでコーヒーを飲んだと紹介しましたが、ハンガリーのヘレンド社からマスターペインターを招いての絵付け実演が行われていました。

0605ハンドペイント

お皿の模様はトレーシングペーパーで写し取るのですが、そこに色を付けるのは全てハンドペイント(手描き)です。
絵の具?には松ヤニを混ぜるのですが、空気が乾燥しているとすぐに松ヤニが乾いてしまうとのことで、パレットの絵の具を何度も拭き取り新しく足していました。絵付けは本当に細かく、根気が要る作業ですね。

現在作成のものの他に、全体的に淡いブルーに彩色されている食器のセットが素晴らしかったです。
マスターペインター、アニタ・ホルバートネ・リプタイさんによる絵付けの実演、皆さんもお時間がありましたらぜひお出かけになってみてください。ヘレンドの見方が大きく変わるかもしれませんよ。

6月3日(水)~7日(日)
11時~12時30分
2時30分~3時30分
4時30分~6時
伊勢丹新宿店本館5階キッチンダイニング

誕生日おめでとう!2015年06月05日 23時23分17秒

今日は後輩の誕生パーティーに行って来ました。

0605バースデーケーキ

今から8年前、当時大学生だったMさんが私のところに相談に来ました。大学を卒業後、手話通訳者の道に進もうか、それとも一般の企業に就職しようか迷っているとのことでした。
私は彼女のような若くて優秀な人材が手話の世界に来てくれるのは、本当にありがたいことだなとうれしく思った反面、単純に勧められないという気持ちもありました。手話の世界で生活していくというのは、精神的、肉体的に、そして何よりも経済的に大変なことです。勧めることは本当に彼女のためになるだろうか?また、もし将来通訳になるとしても、一度会社で働く経験を持った方が良いのではないか?と考え、彼女には一般の会社に就職し、手話の活動は仕事外で続けることを勧めました。もちろん私のアドバイスだけで決断した訳ではないと思いますが、その後Mさんは一般の企業に就職することになりました。(就職が決まった会社は何と私の妻が勤めていた会社です。何だか不思議な縁を感じました)

その後、彼女は会社勤めをしながらも手話サークルや通訳、その他文化活動など多方面で活躍をするようになりました。

今日誕生パーティの中でいろいろな人と話をしたときに、Mさんの大学時代の親友という人が、「あの時、大先輩の谷さんからそう言われたので彼女は進路についてキッパリと決断ができたのだと思いますよ」と当時を振り返って話をしてくれました。それを聞いて私は少しホッとしました。自分の助言が本当に正しかったのかどうか自分の中ではずっと気になっていたのだと思います。

真紀ちゃん、仕事にも、活動にも本当に頑張っていますね。手話の世界での活躍はもうとっくに私を追い越していますね。恩返しをありがとう!一日に5つの用事をこなし、さらに町コンにまで参加するあなたのパワーには驚かされます。
これからもいろいろなイベント(学習会、飲み会、カラオケ、ライブ)などで一緒になることもあるでしょう。これからもよろしくお付き合いくださいね!これからのあなたの人生がますます輝いていくように影ながら応援していますよ。今日はおめでとう、そして素敵なパーティーにお招きいただき本当にありがとう。

机の上のウチョウラン2015年06月06日 22時51分56秒

今日の手話教室。
机の上にはお茶、マイクに並んで・・・
素敵な花が飾ってありました。

0606テーブルの上の花

小さくてカレンな花・・・ウチョウランというのだそうです。
手話の指導に花は要りません。でも花が飾ってあると、気持ちがとてもゆったりとし、教室がパッと明るくなりますね。Kさん、今日は素敵なお花を準備していただき本当にありがとうございました!

紀州ではなく温州みかん2015年06月07日 13時56分59秒

今朝も日本橋へ講談を聴きに行って来ました。
先週ほどではありませんが、今日も40人ぐらいのお客さまが来ていましたよ。

義士銘々伝より「安兵衛駆け付け」神田松之丞
マクラでは先日お亡くなりになった山裕(さんゆう)さんの話し。もし今日この話しを聴かなければ山裕さんがいかに偉大な講談師だったかは知らなかったと思います。そういう意味では感謝。それにしても松之丞さんも国立劇場のライブラリーへ行ったりするのですね。親近感を覚えます。
ネタは堀部安兵衛のお話し。「オレも30才になったら」とだらしのない安兵衛が髙田馬場へ駆け付けたところで「お時間です」となったのですが、後5分だけいただいて、と「十人斬り」まで読み切ってくれました。山裕さんへの追悼の気持ちを込めてのことだったのでしょうか。今朝はいつもよりちょっとだけ座高が高く、猫背の松之丞さんでした(笑)!

0607朝練講談会

紀伊国屋文左衛門「南風乗っ切り」神田すず
朝、家を出るのが遅くなり神田駅から「ひとり安田記念」をしてきたすずさん。マクラは「日本橋亭の前で追いついたのは、何と松之丞さんだった」というオチを期待していましたが・・・まさかね!それにしても日本橋亭まで3分で駆け抜けるとは大した脚力です。
お話しは紀伊国屋文左衛門が荒海の中、紀州から江戸までみかんを運ぶ物語です。私はいつも寄席に行く前におやつをひとつ買うのですが、今日買ったのは「温州(うんしゅう)みかんグミ」でした。紀州みかん(和歌山)ではなく温州みかん(鹿児島)でしたが思いがけない偶然に思わすニヤッとしてしまいました。

松之丞さん、すずさん、今朝も素敵なお話しをありがとうございました。