四分音符=188?2012年12月01日 20時24分54秒

今日はクラッシックのコンサートに行って来ました。
先週の土曜日も演奏会に行ったのですが、遅れてしまったために最初の「フィンランディア」を聴き逃してしまいました。今回は、家の近くの文京シビックセンター、「フィンランディア」、しかも無料ということで楽しみに出かけました。

フィンランディア
バイオリンとパーカッションが特に素晴らしかったです。ただ、この曲はもっと緩急にメリハリがあっても良いのかなと感じました。

くるみ割り人形
2曲目(行進曲)のコントラバス、3曲目(金平糖の精の踊り)のオーボエが良かったです。5曲目(アラビアの踊り)は、その名の通りアラビアの雰囲気をホルンやフルートがうまく出していました。7曲目(篠笛の踊り)は先週のコンサートのアンコール曲で聴いたばかりですね。最後の(花のワルツ)はスケーターズワルツを思い出させるような楽しい演奏でした。ハープ、ホルン、クラリネットが特に良かったです。

ショスタコーヴッチ/交響曲5番
この曲にはちょっとしたミステリーがあります。それは第4楽章の324小節からの指定テンポが「四分音符=188」となっているのですが、そのテンポどおり演奏するとあまりにも速くなってしまいます。そのためにスコアに誤植があったのでは?と言われ、「四分音符=88」、「八分音符=188」、「四分音符=138」などと別にいろいろな解釈あるとこのと。また同じく第四楽章冒頭のテンポにも「四分音符=88」と「八分音符=88」という2つのスコアが存在しています。これらは結論が出ないまま、現在でもいろいろなスタイルで演奏されているのだそうです。
冒頭=遅い コーダ=遅い
冒頭=速い コーダ=速い
冒頭=速い コーダ=遅い
ところで今日の演奏はというと、第4楽章の冒頭はミュージカル「レ・ミゼラブル」のように勇ましく始まり、最後はスピード感あふれるフィナーレだったので恐らく「速い→速い」だったと思いますが、もしくは「遅い→速い」だったのかもしれません。
それにしてもフィナーレは全ての弦楽器が素晴らしく、創立100周年を飾る演奏会にふさわしいものでした。

1201成蹊大学管弦楽団

その後、アンコール曲は、「くるみ割り人形から冬の松林」でした。ハープの音色が爽やかな良い演奏でしたが、その前の交響曲があまりにも素晴らしかったので、アンコールなしで余韻を残したまま終わっても良かったのかな?などと思いながら帰路につきました。
成蹊学園大学管弦楽団の皆さん、今日は素晴らしい演奏をありがとうございました!