言われて嬉しいこと・悲しいこと2012年12月16日 20時44分41秒

<全国各地から>
金・土・日の三日間は通信制の大学でスクーリングが開かれました。関東以外からも北海道・岩手・新潟・富山・長野・愛知・京都・大阪・広島・愛媛・宮崎・熊本など、全国各地から43人もの方たちが手話を学びに来てくださいました。

<ちょっと余裕がなかったかも?>
このスクーリングそのものは毎年4回やっているので、だいぶ慣れてきました。しかし、今回は今までと比べて人数が多かったためあまり余裕がありませんでした。15分間の休憩は前の時間のまとめを記録して、次の時間の準備をしている内にあっと言う間に終わってしまいます。いつもなら休憩時間に質問を受けたり、学生の皆さんと雑談したりするのですが、その時間がほとんど取れませんでした。
また、いつもクラス全員分の名前の表現を説明しています。今回も2日目にそれをやったのですが、ひとりの名前を2分間説明しても、2分×43人=86分。練習なども含めれば2時間になります。そんなに大勢の名前の手話を覚えることは不可能ですよね。それなら代表的な名前を10人ぐらい紹介して、個人名は個別質問に回しても良かったかなと反省しました。

<素晴らしい返信>
さて、三日間聴覚障がい者のさまざまなコミュニケーション手段について学びました。また、それ以外に相手に共感する・相手の気持ちに寄り添うことを体験するために「人に言われて嬉しかったこと・悲しかったこと」というテーマで手紙を書き、他の人にその返事を書く(それぞれ無記名で)というワークをしています。返信の中にはとても素晴らしいコメントがあります。いくつかご紹介しましょう。
・「これはあなた向きの単純な仕事です」と言われ悲しかった。
←集中力があり、同じ仕事をきちんと続けられる忍耐力のあるあなたに向いている仕事だと考えてみては?(なるほどそう考えれば腹も立ちませんね!)
・ダイエットに成功して体重が4kg減少した。みんなに「痩せたね」と言われるのはうれしいが、胸まで小さくなってしまった。
←それは気のせいでは?体が引き締まったのだと思いますよ。(確かにスタイルとはバランスですよね。バスト90、体重200kgの人よりはバスト80、体重55kgの人の方が胸は豊かに見えるでしょう)
・私のお気に入りの服が風で飛んでいってしまいました。
←きっとあなたの洋服は風に乗って世界中を旅していることでしょう。(なるほど!どうせ服が返ってこないのなら、そう考えた方が楽しいですよね。)

スクーリングには実際に障がいのある学生の参加もありました。そして、いろいろなテーマでディスカッションをしました。私自身も皆さんから教えられた部分も多くあります。皆さん、三日間本当にありがとうございました!

1216コーヒーブレイク